園子ミリアム・ヴェルデ  Sonoko Miriam Welde(1996年3月7日生)

園子ミリアムは、近年ノルウェーから現れた、最もエキサイティングな若いヴァイオリニストの一人である。ノルウェー人の父と日本人の母の間にベルゲンで生まれ、9歳でベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団と共演、2014年には、ヴィルトゥオースコンクールで優勝し、ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズでノルウェーを代表する。

2016年からタレントプログラム<CRESCENDO>に採用され、レイフ・オヴェ・アンスネスとジャニーヌ・ヤンセンのメンターのもと研鑽を積み、著名な音楽家との室内楽共演を重ねる。

ソリストとして、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、トロンハイム交響楽団、スタヴァンゲル交響楽団、ケルンWDR交響楽団、クレメラータ・バルティカ、コンソルト・アムステルダム、ザグレブソロイスト、オスロカメラータと共演、指揮者ではジョシュア・ワイラースタイン、アンドリュー・リットン、ジェイムズ・ガフィガン、エドワード・ガードナー、ハンナ・チャンと共演をしている。また、2010年14歳の時、ベルゲンユースオーケストラのソリストとして東京オペラシティホール、いずみホールで来日公演を行う。

室内楽を愛し、2014年にオスロの学友とカルテットOpus13ストリングカルテットを結成、様々なフェスティバルでも演奏をしている。また、レイフ・オヴェ・アンスネスとの度重なる室内楽の共演に恵まれ、2017年にはクリスチャン・テツラフの代役としてブラームスピアノ四重奏曲第2番を、アンスネス、タベア・ツィマーマン、クレメンス・ハーゲンとノルウェーオペラ座で演奏し、新聞や音楽雑誌で絶賛の批評を得た。国内外の著名なフェスティバルにも招かれ、2018年にはベルゲンインターナショナルフェスティバルで、ギドン・クレーメルとシュニトケのコンチェルトグロッソで共演を、また、2019年ユトレヒト国際室内楽音楽祭のオープニングではメンデルスゾーン弦楽八重奏曲でジャニーヌ・ヤンセンと共演し好評を得た。他にも、アリサ・ワイラースタイン、ジョナサン・ビス、セルジオ・ティエンポとも共演を果たす。

2014年、ノルウェーソリスト賞受賞。2016年には若いノルウェークラシック演奏家に与えられる最も栄誉ある<エクイノールクラシック音楽奨学金>を得る。選考委員長であるレイフ・オヴェ・アンスネスは次のように授与の理由を語った。

<園子ミリアムは数年に渡り彼女の内なるものを私たちに見せてくれた。彼女の演奏には彼女自身の強い声が存在し、その声は私たちに触れ、魅了する。>

これまでに、オスロのバラッド・ドゥーエ音楽院でステファン・バラッドドゥーエ、ベルリンのハンスアイスラー音楽大学でコリア・ブラッハーに、現在ローザンヌ高等音楽院シオン校でジャニーヌ・ヤンセンに師事する。

使用楽器はDextra Musicaより貸与のアレッサンドロ・ガリアーノ(1714年製)

 

2021年11月にLAWOよりオスロ・フィルハーモニー管弦楽団とのデビューCDがリリースされる。曲: バーバー ヴァイオリン協奏曲、ウィリアムズ 舞い上がるひばり、ブルッフ ヴァイオリン協奏曲